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藤田寛之“ヤマハ一筋”のクラブセッティング2022。

日本人プロ

藤田寛之の“ヤマハ一筋”のクラブセッティング2022を紹介します。

23歳でプロ入りし、20代は1勝ながら、30代で5勝、40代で12勝と遅咲きの藤田寛之プロです。

ですが、現役最長となる23年連続賞金シードを持つなど実力者の一角を形成しています。

50歳となった2019年は5試合でトップ5入りするなどいまだ第一線で活躍している藤田寛之プロの強みは故障が少ないことと、やはりゴルフのうまさにあります。

藤田寛之“ヤマハ一筋”のクラブセッティング2022。

昨シーズンは23シーズン守ってきた賞金シードを落とし、今シーズンは一度だけ使える生涯獲得賞金25位以内の権利を行使して出場。

まだまだレギュラーツアーで奮起したいという現れですね。

レギュラーツアーは18勝している藤田寛之が2022年はシニアツアーでも戦います。

そして、スターツシニアゴルフトーナメントで初日から首位を守る完全優勝でシニアツアー初制覇を遂げました。

自身の優勝は2014年以来8年ぶりの優勝でした。

ドライバーはヤマハ・インプレス・プロトタイプ。

ロフト:10.5度
シャフト:三菱ケミカル・ディアマナPD60(S)
長さ:45.5インチ

フェアウェイウッドはヤマハRMX VD/RMX (3W/5W)。

ロフト:15度/17度
シャフト:三菱ケミカル・ディアマナR60(S)/グラファイトデザイン・ツアーAD F-85(X)

UTはタイトリストTS2。

シャフト:AMTツアーホワイトS200

アイアンはヤマハRMXツアーモデル。(5I~PW)

シャフト:AMTツアーホワイトS200

ウエッジはタイトリスト・ボーケイSM-9F/SM-M。

ロフト:53度/58.5度
シャフト:DG EX TI-S200

パターはタイトリストS・キャメロンGSSニューポート2

パターはタイトリストS・キャメロンGSSニューポート2を使用しています。

ボールはタイトリスト・プロV1

ボールはタイトリスト・プロV1を使用しています。

藤田寛之“ヤマハ一筋”のクラブセッティング2020。

マルハンカップ太平洋クラブシニアでシニアデビュー戦では初日は期待通りのトップでした。

しかし、シニアデビュー戦の結果は3位タイで終わりました。

出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E8%97%A4%E7%94%B0%E5%AF%9B%E4%B9%8B&imageId=222428

藤田寛之プロのスイングの特徴は、アドレスからシャフトと手首で作る角度、いわゆるヒンジと、インパクト直後まで膝の角度と高さがほとんど変わらないところにあります。

これにより、スイングの再現性が高まりますので、ボールが曲がりません。

そして、ヒンジと膝の高さが変わらないので、インパクト直前から頭が右に動き、クラブヘッドと頭が引っ張り合うことによって飛距離が出ます。

小柄な体格をハンデにしないように編み出されたスイングであり、アマチュアが練習して取り入れたいスイングであるといえます。

さて、藤田寛之プロのゴルフクラブですが、静岡県の葛城ゴルフクラブで研修生をしていた頃からお世話になっているヤマハを使用しています。

長年染みついたUT1本を含むウッド4本というクラブ構成は不変ですね。

アイアンシャフトはDGから、同じバランスポイントで重量をフローさせたAMTにスイッチしています。

ドライバーはヤマハRMX120。

2019年発売の、ヘッド体積455CCで丸顔、フルチタンヘッドです。

ヤマハの【ヘッドのみ】RMX120最大の特徴は「ブーストリング」と呼ばれる、フェース外周を一体のリング状にしたことです。

これによりインパクトのエネルギーが集中してボールに伝わりボール初速がアップする機能を搭載したことです。

慣性モーメントが5180gという高慣性モーメントにより、アマチュアでも十分に使用可能なドライバーです。

技巧派の藤田寛之プロはいままで慣性モーメントが高すぎるドライバーは使わない傾向にありましたが、高い直進性を選択したようです。

ただし、ソール後方のウェイトを外し、トウ側、ヒール側に鉛を貼って軸回りのモーメントは調整しているようです。

ロフト:10.5度
長さ:45.25インチ


シャフト:ツアーAD HD-6(X)

フェアウエイウッドはタイトリストTS2(3W/5W)

3番、5番の2本を使用します。3番にはタイトリストTS2、ロフト15度を選びました。

タイトリストとしては珍しく飛距離に主眼をおいた飛び系のフェアウェイウッドになります。

特徴は中弾道ながら高初速、ロースピンで飛ばすタイプになり、直進性の高さも併せ持っています。

ドライバーと同じディアマナZF60を挿していますので、狭いホールでまっすぐ飛ばして距離を稼ぐことに特化させています。

5番はヤマハRMX2020モデルの17度を使用します。

ドライバー同様、ブーストリングを採用したことと、フェースセンターと打点を近づけることにより初速アップの相乗効果を狙ったフェアウェイウッドです。

ボールを操る事より、直線的に飛距離を稼ぐことも念頭に置いたセッティングと思われます。

3W:タイトリストTS2

ロフト:15度
長さ:43インチ
シャフト:ディアマナZF60(X)


5W:ヤマハRMX2020

ロフト:17度
長さ:41.75インチ
シャフト:ツアーAD SF-8(X)

UTはタイトリストTS2。

タイトリストTS2でロフト21度の3Uを使います。

コンパクトでヘッド後方やトウ寄りに丸みのピークがある、捉まえて飛ばせるイメージが持てるヘッドです。

ソール裏側フェース寄りにウェイトが装着されていることから重心位置が浅く、お助けクラブというよりもむしろ少しやさしいロングアイアンという感覚で打つイメージです。

藤田寛之プロもこのTS2にはアイアンと同じTrueTemperAMT ツアーホワイトS200を挿しています。

3U

ロフト:21度


シャフト:TrueTemperAMT ツアーホワイト(S200)

アイアンはヤマハRMX020ツアーモデル(4I~PW)

アイアンはヤマハRMX020ツアーモデルを4番からPWまでです。

製品精度の高さに定評あるヤマハの限定生産の軟鉄鍛造アイアンです。

異素材を使用しない軟鉄1枚者の鍛造アイアンで、バックフェースの窪みも少ない、ハーフキャビティ構造です。

ややトウ側に重みを配分して横慣性モーメントをアップしています。

ですので、ブレに強く、ピンをデッドに狙える小ぶりなサイズを持ち、フェースはヤマハが得意とする軟鉄をさらに焼いてより柔らかくした「焼きなまし」構造です。

プロが好む柔らかい打感と操作性の良さも持っています。

藤田のアイアンは「背骨を中心にして回旋、左右の股関節を入れ替える」という、とてもシンプルでオーソドックスなスイングです。

ドライバーと同様に、右手首の角度と両ひざの高さが変わらないので、大きなミスが出にくいショットを放ちます。

シンプルかつ、効率が良いアイアンのスイングですので、この普遍の土台があって技巧派らしいボールコントロールが可能になるのだと思います。

ロフト:24度/27度/30度/34度/38度/42度/46度
長さ:38.25/37.75/37.25/36.75/36.25/35.75/35.25インチ


シャフト:AMTツアーホワイト(S200)

 

ウエッジはタイトリストボーケイ。

ウェッジは使い慣れたタイトリストボーケイで、SM8の53度、58度の2本を使用しています。

いまや説明の必要がないくらい多くのトーナメントプロをはじめとして人気があるウェッジです。

SM8はスピン性能などの個別の機能は当然のことながら、その先、すなわちトータルで「打ちやすい」にこだわったウェッジです。

藤田寛之プロに言わせると打感が柔らかく、芯に当たりやすくなった気がするので、「感じ」が出しやすくなった。と評しており、実戦投入を即決したようです。

ロフト:53度/58度
長さ:35/34.5インチ


シャフト:ダイナミックゴールドツアーイシュー(S200)

パターはスコッティ・キャメロンのニューポート。

スコッティ・キャメロンのニューポート系、ピンタイプのヘッド形状の「プロトタイプ」を使用しています。

プロトタイプは精密削り出しの技術を使い手の感性に合わせてデザインしています。

ですので、ゴルフで最も「タッチ」を求めるパッティングでも繊細なタッチを求める技巧派の藤田ならばピンタイプのヘッドを使用するのも当然の選択だと思います。

さて、藤田寛之プロは継続してヤマハを信頼してヤマハクラブを使用しています。

このように、ゴルフ上達の秘訣は「自分に合ったクラブセッティング」を見つけることと、

なにより肝心なのは「信頼できるコーチとの出会い」です。

藤田寛之プロはスイングに迷った時は師匠の芹澤プロの指導を受けます。

アマチュアも信頼できるコーチと出会いクラブやスイングについて相談しましょう。

藤田寛之のプロフィール。

藤田寛之のプロフィール

出身地:福岡県
出身校:専修大学
プロ転向年:1992年
優勝回数:18勝


生年月日:1969年6月16日
身長:168cm
体重:70㎏
クラブ契約推移
ヤマハ:1992年~2020年

まとめ。

藤田寛之プロも50歳を迎えて、技巧派でありながらも、直進性と飛距離をやさしく両立させるクラブ選びをしているようです。

シニアに転向した多くのプロが転向と同時に一気にクラブのスペックを変えるのに対して、

藤田寛之プロのこのクラブセッティングであれば当面レギュラーツアーで戦いながら、シニアツアーに転向してもすんなり適応できると思います。

何よりアマチュアにも練習次第で身につく身体に無理のない基本に忠実なスイングがあればこそ、大きな故障もなくシードを取り続けていられます。

これからも若手の越えるべき壁となり、ツアーを盛り上げていって欲しいと思います。

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