14本のクラブの中で、最も難しいとされているのが、フェアウェイウッドです。なぜならクラブがドライバーに次ぐ長さで、地面から打つクラブだからです。
だからこそ、クラブの性質を理解して、自分の技量に合ったクラブを選んで下さい。
このFW、UTを使いこなすことが90切りのポイントとも言えるかもしれません。そのFWとUTの選び方のポイントを紹介しましょう。
Contents
芹澤信雄のスイング。FW&UTの選び方と使い方。
フェアウェイウッド(FW)の選び方。
FWとUTは、ヘッドサイズとフェースの厚さを見れば、どういうクラブかわかるクラブです。
ヘッドが大きいものは、安心感を持てる見た目と同様に、ボールも上がりやすい構造のモデルがほとんどです。
このサイズと相関関係にあるのが、フェースの厚さ。一般的にフェース厚が薄い(シャローな)ほどボールが上がりやすいとされています。
選び方のポイントは「ネックの形状」
ボールのつかまえやすさに関係するのがこのネック形状です。大きく分けるとストレートネックとグースネックがあり、もちろんその度合いはモデルによって様々です。
グース度が強いほどボールがつかまりやすく、少ないほどクラブではなく自分でボールをつかまえなければならない特徴があります。
自分のスイングにはどの程度のグース度合いが良いのか試してみましょう。
フェアーウエーウッドの使い方。ラフでは距離よりも脱出を優先
2打目以降に手にするクラブの中でFWは最も飛距離を出せるクラブですが、ボールがラフにつかまった場合、芝草が介在するため容易には打ち出せません。
グリーンに少しでも近づけたい気持ちも理解できますが、確実にラフから脱出できて距離も稼げるクラブ、3Wよりもロフトの多い5Wを選択するのが賢明です。
ラフに深く沈み、芝草の抵抗が強そうならもっとロフトの多いUTを選ぶなど、上方へ確実に打ち出してラフから脱出させられるクラブを優先して選択しましょう。
フェアーウエーウッドの使い方。フェアウェイバンカー&林越え
ダフりは絶対禁物!トップもよしとするフェアウェイバンカーでは足場が砂地で不安定ですから、足を少し埋め込むようにし、通常のショットよりも1センチ後方に離れてスタンスを取ります。
ボール位置から離れることでインパクトの際に腕が伸びやすくなり、ボールの上方をヒットしやすくなります。
トップしやすい状況を意図的に作り出します。なぜなら、フェアウェイバンカーからのショットでダフったのでは、ボールを打ち出せないからです。
ミスショットでもトップボールなら脱出できますよね。ダフりを避けるためにボール位置も通常より右足寄りにセットすることも忘れないでください。
レベルスイングで「トップしてもOK」と割り切れば、無用な重圧も跳ねのけられます。
200ヤード前後の距離。これを思い通りに打つことができたら、きっとゴルフの内容が劇的に変わるだろう。200ヤード前後を得意な距離にしよう。
FW、UTの特徴を知る。払い打ちで楽に上がる
地面の上にあるボールを打つクラブの中で、最もシャフトが長く、ロフトが立っているのが3番ウッドをはじめとしたフェアウェイウッド(FW)です。
そのクラブの特徴から「ボールを上げなければ」という意識がどうしても働いてしまいます。そのため、スイング動作でボールを上げようと煽り打ちに陥る人が少なくありません。
いかにも難しいクラブのようですが、ソール幅が広く、重心深度が深くスイートエリアが広いという特徴もあります。多少ダフってもヘッドが滑ってボールをとらえてくれる。スイートエリアの広さがミスヒットをカバーしてくれます。
ですから、ソール幅を利用してヘッドをレベルに走らせるスイングに徹したなら、意外にやさしく打てます。特に払い打ちが得意な人には最適です。
UTはアイアン感覚でつかまりやすい
ユーティリティ(UT)は、シャフトがFWよりも短く、アイアンの延長線上に位置するクラブです。
その分だけ体重移動も少なく、アイアン感覚でダウンブローに打ち込むスイングが得意な人に適しています。
FWの払い打ちに対し、UTはヘッドを打ち込むイメージで、グリップ位置がヘッドよりも先行したハンドファースト・インパクトのフォームでショットするのが、使いこなし方となります。
ボールのライ、ホール状況に応じてFWとUTを賢く使い分けて下さい。
芹澤信雄のスイング。FW&UTの選び方と使い方のまとめ
3番ウッド(3W)では、たとえライ(ボールの置かれた芝などの状態)が良くても「ボールを上げよう」「ヘッドを打ち込もう」としがちです。
これが3Wを難しくしている最大の要因です。前述のようにヘッド幅が広いので、多少ダフってもソールが滑ってボールをとらえてくれます。この特性を十分に利用すれば良いのです。
左右の足に5分5分の体重配分で構えてレベルスイングします。ダウンスイングで右肩、右腰を下げず、アドレス時のベルトの高さを変えないように平行に体をターンさせます。
ショット前の素振りの際に、インパクトエリアでヘッドを滑らせて振り抜く感覚をつかんでおきましょう。