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今や日本ゴルフツアー選手会長も経験し、またツアーでも2019年には3勝を挙げて復活、史上最年少で獲得賞金10億円突破と、名実ともにすっかり男子プロゴルフの顔となった石川遼選手です。

 

 

「一般ゴルファーに夢を与える」ことを目的にサービス精神あふれる対応や、プレーではやはりドライバーによる圧倒的な飛距離をファンに見てもらうことをプロとしての目標に掲げています。

石川遼のスイング。クラブを知ってスイング

石川遼選手は2011年からキャロウェイゴルフと契約し、2013年から米国ツアー優勝を目標に渡米しましたが腰のトラブルに見舞われ2017年から国内に回帰しています。

 

米ツアーに挑戦した日本人プロの多くが陥った、300ヤードを優に超えるドライバーの飛距離を石川遼選手も求めました。

 

主にはシャフトで試行錯誤を繰り返し、重たいシャフトを装着したドライバーを振り切るために無理な捻転を繰り返し、14本のバランスが崩れるなど身体にもメンタルにも負担をかけて、結果的に腰を痛めてしまいました。

 

国内復帰後は、コース設定上、米国ほど飛距離にこだわらなくても戦えますのでやや余裕を感じさせるスイングになっているようです。

石川遼のスイング。ドライバーショット

やや広めのスタンスで自然体の構えが特徴です。テークバックからトップオブスイングまで、右足が微動だにせずしっかりとねじれのパワーを溜め込みます。

 

 

ダウンスイングからその場でごくわずかに下半身を沈み込ませながら左へ体臭移動、ねじれで生じたパワーを下方にしっかり溜め込み、インパクト直前で下半身を開放してパワーをボールに伝えています。

 

その間、上半身はほとんど伸びあがっておらず、ボールに最大限のパワーを伝えていることがわかります。日頃からしっかり鍛えていなければ、再現性が不可能なスイングです。

石川遼のスイング。使用ドライバー

石川遼選手のドライバーは契約先のキャロウェイが2020年2月から国内での発売を開始した「マーベリック」です。しかし、石川遼選手が実使用するのは国内未発売の「マーベリック440」になります。

 

 

前作エピックフラシュで初めて登場した、人工知能が設計した「フラッシュフェース」ですが、実はジェイルブレイクというヘッド内部を貫通する2本の棒の間だけ高反発が得られる設計でした。

 

 

そこで、今作マーベリックにはフェース全面で高初速、高反発が得られる「フラッシュフェース2.0」を、さらにヘッド形状ごとに新たに設計して搭載しました。

 

 

従って「マーベリック440」にも専用設計したフラッシュフェースを採用しており、石川遼選手もヘッド形状や飛距離、打感などかなり好感触を得た模様で、おそらくエースドライバーになるものと思われます。

 

シャフトはグラファイトデザインの「ツアーAD XC70」を使用しています。

 

ツアーadの中でも手元がしなり、先端の剛性が高いので鋭く振りぬける松山英樹も愛用しているシャフトです。これの70グラム台、硬さはTXという、かなり硬いものを使用しています。

 

左へは絶対に行かない、身体全体でしっかり振らないと思うような飛距離が望めないスペックです。

石川遼のスイング。アイアンショットのスイング

石川遼選手のセッティングの特徴は、アイアン型ユーティリティを好むことです。

 

ユーティリティとして2番アイアン、アイアン型ユーティリティの3番、そしてアイアンは4番からというセッティングになっています。

 

目標をしっかり狙って打ってゆくにはシャープなアイアン型のヘッドの方がライン出しをしやすく感じているのかもしれません。

 

そして、スイングをするうえで、最も大切にしていることは「スイングのリズム」にあります。ドライバーからウェッジ、パターに至るまで常に始動のリズムを変えないようにしています。

 

アイアンもやや広めのスタンスをとり、わずかに荷重移動を行いながらインパクト直後まで前傾姿勢を保ち続け、安定感あるスイングをします。

石川遼のスイング。使用アイアン

アイアンはキャロウェイ「APEX MBアイアン ツアーバージョン」という、プロ支給モデルを使用しています。

 

市販の「APEX MBアイアン」に比べてトップラインが薄く、市販の「APEX MBアイアン」ではややグースネックに見えている、ネックからリーディングエッジへとつながるラインがほぼまっすぐになっています。

 

また、ネックの長さも長くして高重心にして、ヘッドのコントロール性を重視しています。

 

構えた時点で明確にラインが出せるアイアンですが、ソールもフラットで抜けの良さを狙っています。フェアウェーからでも、ラフからでもヘッドの切れの良さを求める、まさにプロオンリーのアイアンです。

石川遼のスイング。ウエッジでのアプローチ

石川遼選手が米国ツアーで戦っていた時に、身につけたものに「多彩なアプローチ」があります。

 

基本的にはピッチエンドランですが、ボールの高低を自在にコントロールし、正逆回転のバックスピンをかけます。

 

多くの場合、「カニスピン」と呼ばれる、左右にボールが滑るスピンはかけられますが、あらゆるライから落ちてほぼその場でピタリと止まるボールを打ちます。

 

今やプロゴルファーも教わりに来るほどのテクニックの持ち主となっています。

 

テークバックとスイングのリズムを一定にし、下半身を柔らかく使うという基本に忠実なスイングでもあります。

石川遼のスイング。使用ウエッジ

石川遼選手が使用するウェッジは2本で、ともにキャロウェイで50度のⅩフォージドニュービンテージ、そして58度のマックダディ2ツアーグラインドです。

 

ピッチングウェッジを除けばウェッジ2本、しかもロフト差が8度というのは現在では珍しいセッティングですが、多彩なアプローチを持つ石川遼選手には「自在に操れる」ので、増やせば迷うだけになるという事だと思います。

石川遼のスイング。パッティング

石川遼選手のエースパターは「オデッセイ プロトタイプ PT 09 ix」になります。セミマレットタイプのヘッドを持つ、スラントネックのパターです。

 

構えるとシャフトからヘッドへの流れがアイアンに近く、ピタリとアドレスが決まり、自然にショットに近い感覚でストロークできることから男子プロに人気があるパターです。

 

オートマチックに打てるものではなく、自分の感性を盛り込んだパッティングを行いたいという石川の意思が表れたチョイスだと思います。

各クラブの詳細はこちら⇒石川遼の優勝とクラブセッティング2019。

復活石川遼のクラブ別スイング。まとめ

米国ツアーに挑戦して、一時期はスイングそのものがわからなくなったという苦労をした石川遼選手が、.地道にリハビリをして2019年には3勝をあげて復活しました。

 

やはり石川遼選手が活躍すると国内ツアーが盛り上がります。

 

米国ツアー時のスイングからがらりと変わって現在のスイングにはドライバーからパターまで無理が感じられず、自分がいま持っている能力を自然体で発揮しているように見受けられます。

 

このスイングの状態が保てれば、この先も活躍してくれそうな予感がします。何よりも現在の国内男子ツアーでは唯一といってよい「華」がある選手ですので応援していきたいです。